お兄ちゃんが大切にしていたもののひとつとして、今は仏壇に置いてある。
そこに貼られた蒼くんが持ってきてくれた陽菜ちゃんのプリは、すこし色が褪せている。
お兄ちゃんがずっと触れていた証だと思い、いつも切なく思っていた。
「メールの送信画面、見てごらん」
送信画面……?
お姉ちゃんが充電してくれたのか。ボタンを押すと、画面が表示された。
ドキドキしながら指を滑らせメールの送信画面を開くと、一番最後に送ったメッセージが表示された。
送り先は、蒼くん。
送信日時は、今年の4月……。
「え、これって……」
お姉ちゃんを見る。
だって、4月にはもうお兄ちゃんは亡くなってる。
なのに、どうしてそんな時期に蒼くんにメールが送られているんだろう。
疑問でいっぱいのあたしに、お姉ちゃんは衝撃的なことを言った。



