君が泣いたら、俺が守ってあげるから。


「まさか高校でも同じクラスになるとはな。ここまで来ると腐れ縁だな」


「腐れ縁って、絢斗はいやなの?」


「んー、まーどうでもいいかな」



軽く流す工藤くんだけど、ほんとは嬉しいんじゃないかな。


こんな可愛い伊織ちゃんと、ずっと一緒なんて。

お互いに恋愛感情が芽生えたりしないのかな?


なんて、少女マンガの読みすぎかも。



「なにそれっ、ちょっとひどくない?あたしはいい友達だと思ってるのに」



伊織ちゃんは可愛らしくプクッと頬を膨らませたあと、あたしの肩に手を乗せた。



「彼女は永井美紗ちゃん。すごい可愛いでしょ~」


「……っ!」



えっ、ええっ!?

天使みたいに可愛い伊織ちゃんに可愛いなんて紹介されてびっくりする。