君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



去年の4月、お兄ちゃんは陽菜ちゃんへ手紙をだしたという。


ふたりで約束した高校は受験せず、野球推薦で他の高校へ進学し、彼女もできた……と記して。病気だとは、決して告げず。


そして落ち込んだ陽菜ちゃんを励ましていたのが、蒼くんだった。


お兄ちゃんが、そうお願いしたらしい。



「……そんなっ」



陽菜ちゃんは、お兄ちゃんに振られたと思ってたの?


そんなときに蒼くんに優しくされたら……。



「それでも、遥輝がなくなる直前、蒼くんは陽菜ちゃんに本当のことを話したの」



だから、最期の最期で陽菜ちゃんが病室に来たんだ……。