君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「良かったの?自主練しなくて」


「ん、まあ……」


「でも、どうして行く気になったの?」



ちょっと気になったことを聞くと、久我くんはポツリと口にした。



「美紗が行くっていうから」


「えっ」



あ、あたしっ!?


なんでっ!?


思ってもみない言葉が返ってきて、ドキドキする。


ーーーピタ。


そして、久我くんが足を止めたものだから、あたしも自然と足が止まる。


……ん?どうしたの……?



「俺さ……」



少しためらいがちながら、久我くんが言葉を落とす。


……なに?なにを言おうとしているの……?


ドキドキドキドキ……。


あたしの心拍数が最高潮になったとき。



♪~♪~♪~


久我くんのズボンのポケットから、スマホの着信を知らせるメロディが鳴って。



「チッ」



軽く舌打ちしたあと、画面を見てさらにダルそうな顔をする。