『卒業式のあと、クラスのみんなでカラオケ行くんだけど、永井さんは来ないよね?』
それは、誘われたのではなくて、行かない確認をされただけだった。
仮に、誘ってもらっても断っていたと思う。
でも、その言い方はやっぱり傷ついたんだ。
だから、クラスの人たちとカラオケに行くなんて、あたしにとったら憧れで。
胸がわくわくする。
「よっし、決まり!ツレない凛太朗は放っておいて、俺ら三人で行こうぜ!」
勢いよく工藤くんが言ったとき。
「……俺も行くわ」
ぽつり。
そんな声が聞こえた。
……え?
目を向けた先の久我くんは、まだ雑誌に目を落としたまま。



