君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「だろ?こんなことでもないとみんなで行けねえし。凛太朗も行くよな?」


「俺は自主練するから行かねえ」


「はあっ!?ツレないこと言うなよ~」


「お前ひとりで行って来いよ」



久我くんは行かないつもりみたい。


興味なさそうに、バスケ雑誌に目を落としている。



「美紗は?」



伊織ちゃんに振られて、えっ、と思う。



「美紗は行くでしょ?」


「あたしも、いいの……?」


「当たり前だよっ。みんなでって言ってるんだから。ねえ?」



問いかけた先の工藤くんも、ニコニコしながらうなずいている。


嘘っ、うれしい……。



「じゃあ……行きたいな……」



中学の卒業式のあと、クラスのみんなは打ち上げでカラオケに行ったみたい。


でも、あたしは行かなかった。