君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



病院で宣言した通り、久我くんはあれ以来あたしのことを美紗って呼ぶ。


はじめは照れくさかったけど、やっと慣れてきたところ。


それを伊織ちゃんに突っ込まれたものだから、恥ずかしくてたまらない。



「あたしのことは相変わらず"田中"なのに。凛太朗くんが女子のこと名前呼びするとか、すっごいレアだよ」


「そ、そう……?きっと、呼びやすいんだよ……」



相変わらずクラスの女の子とあまり会話しない久我くんは、名前呼びどころか、名字を呼ぶこともあまりないけど。


きっと、あたしとはよく喋るからだろうし。



「美紗はもっとうぬぼれてもいいのになぁ」



なのに伊織ちゃんは、またおかしなことを言う。


うぬぼれるって。


言ってる意味が全然わからないよ。