「聞いてくれてありがとな。ばあちゃんの顔見たあと、そのまま一人でいるのいつもキツくて。今日は永井がいてくれてよかった」
ドクンッ。
「……こんなあたしでもお役に立てて良かったです……」
誰でもよかったと思うけど、なんとなくくすぐったい気持ちになる。
久我くんに必要とされたみたいで。
「永井は強いよな」
「えっ」
「お兄さんのこと……俺なんかに比べたら、永井の方がよっぽどつらい経験してんのにさ。なんか自分が情けねえよ」
そう言って、苦笑い。
久我くんが心の中を見せてくれたから、あたしも本音で語れる。
「ううん。全然強くなんかないの。だってまだ、お兄ちゃんのお墓に行けてないもん。……まだ、お兄ちゃんの死を受け入れられてない証拠だよね」
こんなんじゃダメだってわかってるけど。



