励ましの言葉なんてみつからない。
きっと今はどんな言葉を掛けられたって、気休めにもならないことをあたしは知ってる。
ただ手を握る。
それは言葉よりも力があることを、きっと本能で感じたから。
あたしがお兄ちゃんの話をしたとき、久我くんもこうしてくれた。
今のあたしみたいに無意識にそうしてくれたんだよね。
久我くんは、ありがとう、とでもいうようにその手をそっと外し。
「はーーーーっ」
大きく息を吐きながら、空を見上げた。
青に映えたその横顔が、なんだかとても綺麗だった。
「しょうがねえよな……いつまでもばあちゃんに頼るわけにもいかないんだし」
ふっと、顔をこっちに向けて笑う。



