君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



励ましの言葉なんてみつからない。


きっと今はどんな言葉を掛けられたって、気休めにもならないことをあたしは知ってる。


ただ手を握る。


それは言葉よりも力があることを、きっと本能で感じたから。


あたしがお兄ちゃんの話をしたとき、久我くんもこうしてくれた。


今のあたしみたいに無意識にそうしてくれたんだよね。



久我くんは、ありがとう、とでもいうようにその手をそっと外し。



「はーーーーっ」



大きく息を吐きながら、空を見上げた。


青に映えたその横顔が、なんだかとても綺麗だった。



「しょうがねえよな……いつまでもばあちゃんに頼るわけにもいかないんだし」



ふっと、顔をこっちに向けて笑う。