「ははは。自分で言って真っ赤になってんの」
「ううう……」
しっかり意味まで理解されて突っ込まれちゃった。
いい風が吹いているはずなのに、急に暑くなってきたよ。
ところで、何か用があるのかな。
つき合ってほしい、といった割には、特別なにかを話すわけでもないし。
……なんだろう?ただの暇つぶしかな。
目の前では、お見舞いに来ている子供なのか、芝生の中で兄弟らしきふたりが追いかけっこをしている。
仲良さそうに、きゃきゃっとはしゃぎながら。
そんな声に交じって、聞こえた。
「ばあちゃん、……もう永くないらしい」
「え……」
ゆっくり、首をふる。
唐突に切り出されたそれは、思いもかけない言葉だった。



