あたしたちはそのまま病院の外に出た。
そして、青々とした芝生の広がった庭のベンチに腰掛ける。
寒くもなく暑くもなく。
午後の気持ちのいい風の中、久我くんからもらったジュースをゴクッと喉へ流し込んだ。
あー、やっぱりおいしい。
「それ、うまいの?」
「うんっ。果肉のとろみなのかな?ザ、桃!って感じですっごくおいしいよ」
「へー」
「よかったら久我くんもっ……あ、」
そこまで言って、あわてて言葉と出しかけた手をひっこめた。
あたしってばなに言おうとしてたんだろう。
飲む?なんて間接キスになっちゃうのに……!
うああっ……はずかしすぎる……。
この間のグミ感覚で言ってしまった自分を激しく後悔。



