五十嵐さんと別れ、ここへ上がってきた時とは違い、あたたかな胸を抱えて1階まで下りた。
いっぱいお喋りしたから喉が渇いちゃった。
「そうだ、あれ飲もう」
病院に来ると、かなりの頻度で買っていた大好きな飲み物があったんだ。
それを久しぶりに飲もうと自販機に向かったんだけど。
「あ……売り切れ……」
そこには売り切れを示すランプが。
残念だなぁ……と思いながら自販機を眺めていると。
「永井……?」
「へっ!?」
名前を呼ばれたことに驚きつつ振り返ると、そこにいたのは久我くんだった。
「ど、どうして久我くんがっ……」
こんなところで会うなんて夢にも思っていなくてびっくりする。



