連絡先を交換したきりまだ一度も使われていなくて、初めてメッセージが乗ったトーク画面。
すぐに久我くんに顔を振るけど、こっちを見ているわけでもスマホを手にしているわけでもなく、前を見て平然と授業を受けている。
……なんだろう。
困惑しながらメッセージに目を落とすと。
【大丈夫か?】
「……っ」
久我くん、心配してくれてるんだ……。
さっきも、爆弾発言をした工藤くんをあたしの前から離したりして。
このメッセージは、蒼くんに彼女がいることをさらに肯定するけど、彼らしい優しさに心が救われる。
あたしは先生の目を盗みながら、画面に指を滑らせた。
【ありがとう】
そう送ったあと。
【久我くんも知ってたの?】
そう続けた。



