次の授業なんて全く身に入らなかった。
まだ現実を受け止めきれない。
でもきっと、間違いないんだろう。
"女の子と手をつなぐ"
蒼くんが遊びでそういうことをする人じゃないのは、あたしが一番よくわかってるから。
モテるけど、チャラいわけじゃない。
好きな人じゃなきゃそんなこと絶対しないって確信があるからこそ、それが嘘じゃないって証拠になる。
ぼんやり窓の外に目をむければ、誰もいないグラウンド。
風が強いのか、砂ぼこりが舞っている。
……いい一日になりそうって思ったばかりなのに。
ブルルル。
スカートの中でスマホが震えた。
こんな時間に誰だろうと思いながらスマホを取り出すと。
えっ……。
一瞬固まってしまった。
表示されていたのはトークアプリのメッセージで、送り主が久我くんだったから。



