君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「……加藤……くん……」



復唱してみたけど、名前と顔が一致しない。


というか、頭が全然働かない。



「あたし、加藤くんと同じ高校なんだけど、永井さんの家にお線香をあげに行きたいってずっと言ってて。だから永井さんと連絡を取りたかったみたいなんだけど、連絡先がわからないからそのままになってるみたいなの」


「……そう……なんだ……」



加藤くんって人は、きっとお兄ちゃんと一緒に野球をやっていたんだろう。



「いつなら行っても平気?」


「えっと……お母さんは家にいるから……いつでも大丈夫だと思う……」



お兄ちゃんの同級生も、時々お線香をあげに来てくれている。


そういう心遣い、すごくうれしい。