君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



ショートカットに大きい瞳の女の子と、毛先を巻いたちょっとつり目の女の子。


髪は茶色く染められていて、メイクもしているからだいぶ雰囲気が違うけど中3の時に同じクラスだった子たちだ。


でも親しくなかったせいか名前が出てこない。


向こうは名前を言ってくれたのに、なんだか申し訳ない気持ちになる。



「あたし広瀬あかね、覚えてる?」



戸惑っているあたしに気づいたショートカットの彼女が名乗り、あたしは頷く。そうだ、広瀬さんだ。

巻き髪の彼女も思い出した。確か、田辺さん。



「わあ、久しぶりだね~元気だった?」



こんな街中でバッタリ遭遇したことでテンションが上がったのか。

ふたりとはほとんど話したこともないのに、まるですごく仲良しだったように話しかけられ少し戸惑っていると。


広瀬さんが田辺さんに向かって「ちょっと!」とたしなめた。