君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



ドキドキ……。


しかも久我くんと一緒にいる今、目の前でこんな光景を見せられて、無駄に心拍数が上がる。



「お返しに、ゆうちゃんにも、はい、あーん」

「わあっ!あーん……」


…………。


絶対このやりとり、久我くんにも聞こえてるよね?


なのに彼は涼しげで。

ひとりあわあわしてるあたしが変な人みたい。


もしかしたら、あたしと久我くんも、周りからみたらカップルだと思われてるのかな……。



「く、久我くんて彼女いるの?」



誰に主張するわけでもないけど、あたしたちはカップルじゃないです!と言い聞かせるような会話を口にしたのは、本能かもしれない。

前がいちゃつき続けているから余計に。



「いないけど」


「じゃあ好きな人は?」


「なんだよ、やけに突っ込んでくるな」



久我くんは苦笑い。