君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



すっかり忘れていたけど、絵を見ていて思い出したんだ。



「……あー、んなことあったっけ?」



ときが止まったかのように動きを止めて……首をかしげる。


久我くんもすっかり忘れてしまった様子。



「じゃあ思い出したら言ってね」


「そうする」



たいしたことじゃなかったのかもしれない。


あたしだって忘れてたんだから、人のこと言えない。



「いっくん、あーん」

「はい、あーん」



……向かいあわせのカウンターに座るカップルがいちゃついていた。


うわっ……。

目の前でちょっと……やだ。