「あー、腹減った……」
そのとき、久我くんが独り言のように呟いた。
10時半に待ち合わせをして、かれこれ3時間。
今朝普通に起きて朝ごはんを食べたあたしも、時間的にはお腹がすいている。
「永井……このあと忙しい?」
「ううん」
あたしは首をふる。
「だったら……飯でも食わねえ?」
ちょっと瞳をそらしながら言う久我くん。
「え?ご飯?」
頭の中のプランでは久我くんと別れたあと、駅ナカでご飯でもたべようかなーって模索していた。
久我くんとご飯なんて……思ってもなくて。
「あ……別に嫌ならいいんだけど」
「そ、そんなことないよっ……」



