音楽、美術、書道から選ぶ選択授業。
まず美術なんて選択肢、あたしにはなかった。
保健委員だって画力なんて一切関係ないと思ってたのに、最初の仕事がポスター作りでやられたって感じだったもん。
「俺、昔から絵を描くのは好きだったし」
好きで終わってないよね。
すごく上手だもん。
好きこそものの上手なれ、か。
「久我くんの栄光に便乗させてもらっちゃって……ごめんね」
そんな人と組ませてもらったおかげで、絵画入選なんていう人生で初の経験ができた。
ネームプレートにはきちんとあたしの名前まで書かれていて、ほんとすみませんの一言。
「何言ってんだよ。あれはまぎれもなく永井と一緒に作ったポスターだろ」
――ドキッ。
久我くんは、いつもあたしを認めてくれるような発言をする。
久我くんには何気ない発言かもしれないけど、それってすごく自信になるよ。



