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それから数日後の日曜日。


あたしは昼下がりの繁華街を駅に向かって歩いていた。


今日は日差しが強く、日傘をさしている人も多い。


お天気お姉さんが、「今日は汗ばむ陽気です」と言っていた通りすこし肌がべたつく。


日焼け止めすら塗ってこなくて失敗したかも、なんて太陽を恨めしく見るあたしの横には……久我くん。


黒いシャツに細身のデニムを合わせた彼は涼しげで、汗なんて少しもかいてないように見える。


普段は同じ制服を着ているから同級生だと認識できるものの、私服姿の久我くんは、一気にあたしの2、3歳上を行ってしまったかのよう。


すらりと高い身長に整いすぎた顔のパーツはモデル顔負け。


すれ違う女性が二度見する姿を何度目撃したかな……。