そのうち、ほかの部員たちもプレーを止め、この1on1を見始めた。
でも、何度やっても俺は遊ばれるだけだった。
ほんとにこの人、2年以上のブランクがあったのかよ。
俺はこの2年で技術を磨いてきたっていうのに。
「やっべ、まじキツイ……」
「はあっ、はあっ……」
勝負がつき、その場に倒れこむ蒼先輩と俺。
「俺を疲れさせるなんてっ……やるな、凛太朗」
「まだまだっすよ、俺なんて……」
5点先取したのは蒼先輩だった。
やっぱり、この人には敵わない。
B軍の試合に出てる場合じゃないだろ。
A軍に行ってもレギュラー捕れるぞ。
身長はほぼ同じなのに……能力は全然ちがう。



