呼吸を乱しながら蒼先輩が言う。
「手加減しねえよ」
「望むところです」
まっすぐ注がれるその瞳を、俺もまっすぐ見つめ返した。
俺と蒼先輩の1on1が始まる。
ルールは5点先取。
ボールを持った蒼先輩は小刻みなステップで俺を翻弄したのち、かるく交わした。
あっ……。
一瞬のうちに抜かれてしまう。
そして華麗にジャンプし。
シュッ……。
ボールはゴールに吸い込まれていった。
気持ちでは負けない自信なんて、砕け散ってしまうほどに。
「ナイッシュー」
見ていた先輩から声がかかる。
クソッ……。
さらに互いが集中力を高め、白熱する勝負。



