君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



ここで蒼先輩の名前だすなよ。


さっきからボディーブローを喰らってる気分だ。



「蒼先輩はバスケうまいしカッコいいし明るいし面白いし優しいし、最高だな!」



……黙れ。



「……あ?なんで睨んでんだよ」



ジトっと睨みを利かせた俺に、わけわかんねえって顔をする絢斗。


ああ、そうだよ。


蒼先輩はなにをとっても完璧人間だ。


俺が勝てるわけもない。


だけど、やっぱり許せない。


彼女がいるくせに、どうして永井に思わせぶりなことばっかりするんだ。


あんな風に接されたら、永井だって期待しちまうんじゃねえの?


俺だったら勘違いするぞ。


蒼先輩、いったいなに考えてんだよ……。