君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



100%ないことを俺は知っている。


自分の気持ちに気づいた瞬間、失恋が決定したダサい俺。



「いやいや、そーでもねえと思うぞ?」



自信たっぷりに目を輝かせる絢斗。


その自信はどこから来るんだ?


どんだけ絢斗の目は節穴なんだよ。


俺は永井の好きな男を知ってんだからな。



「てか、お前こそ永井に気があんのか?」


「なんでそうなる?」


「だったらなんでこっちの方見てんだよ」



理由はそれくらいしか……。



「ばか。俺が見てんのはお前だよ」


「……キモ」



バカげた話にこれ以上付き合うつもりはない。


そのまま教室を出たが、絢斗はしつこくこの会話を続ける。


……傷がえぐられるだけだからやめてくれ。