「え、いいの?」
そりゃあ、喉から手が出るほど見たいけど。
「うん。早くしないと」
「おう、サンキュ」
教師の目を気にする永井から素早く受け取り、自分のノートに写していく。
「間違ってたらごめんね」
申し訳なさそうな声が耳に入ってくるが、写させてもらえるだけでありがたい。
途中式もバッチリだし、そんなのそもそも謙遜だろう。
「久我ーまだかー」
問2問3が当てられた生徒は、すでに前へ出ている。
待ってろって、もうすぐ写し終わるから……、よし!
「できました」
しれっと言って、黒板に回答を書いていく。
答えはもちろん正解だった。



