君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



***


昨日はずっと、蒼先輩と彼女のことが頭から離れず。


試合の疲労で体はダルかったのに、頭がさえて全然眠れなかった。


おかげで、数学の授業中の今、眠くてしかたない。


さっきから止まらないあくびを噛み殺しながら、眠気を覚まそうと窓の外に目をやって……視界の端に映る永井の姿に、モヤモヤが復活する。


永井は知ってんのか?

知ってて、叶わない恋ってやつを続けてんのか?

だから兄貴にも協力してもらえないのか?


隣の席で、今日も姿勢を正して授業を受けている永井に視線を注ぐ。


……所詮人のことだ。


俺には関係ねーし。



…………。



でも、気になってしょうがない。


………やべ………それよりも今は……超絶眠い。


ダメだ……意識が遠退いていく……。