君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「だめ……ですか……?」



少し涙目で俺を見上げる彼女。



「……なんで?」



プレーがかっこよかったと言ってもらえたのはありがたい。


でも、一緒に写真を撮る意味がわからない。



「……っ、そ、それは……」



もじもじしながら、それっきり口をつぐんでしまう女。


……はぁ……。



「悪いけど、無理」



口下手なのは昔から。


女子と喋るのは特に苦手だ。


だけど、無理なものは無理だと、俺なりにちゃんと誠意をもって断ったはずだった。



「っ、わかりました。すみませんっ」



女は一瞬顔をゆがめると、うつむき去っていった。


隣の女は、なにか言いたそうに俺を見たが。


結局なにも言わず、その後を追うように走っていく。


パタパタと去っていく二つの足音は、まるで俺を責めているようだった。