顔を上げると、頬の緩んだ久我くんが目に飛び込んできた。
「蒼先輩からもらった大切なグミ。3つもやることにならなくてよかったな」
「……」
久我くん……。
断られたことにバツの悪さを感じていたのに。
久我くんの一言で、すごく救われた気がした。
"大切なグミ"なんて。
実は言われているのは、すごく照れ臭いことなんだけど。
それよりも、いまは久我くんの優しさで胸がいっぱいだった。
「俺の方こそ、その大事なひとつもらっちゃったな。悪い」
「ううんっ、大丈夫だよ!なんならもっと食べる?」
あたしは袋を差し出す。
「いいいい。マジでいーって」
そんなやり取りをしていると。



