あたし、今恥ずかしすぎる。
どうしようっ。
「よ、良かったら食べる?」
この状況を打破するにはこれしかなかった。
手に握りしめたままのグミ。
それを差し出した。
「いいの?」
「うん!」
もしかしたらいらないって言われちゃうかと思ったけど、久我くんは以外にもうれしそう。
思い切って言ってみてよかった。
いる?って聞いて、いらないって言われると地味にへこむから。
袋を開けた瞬間、懐かしい匂いがふわっと漂う。
ひとつ手に取って、久我くんの手のひらに乗せた。
「サンキュ」
透明な桜色のそれを、目の前にかざして眺めた後。
久我くんは、ぱくっと口へ放り込んだ。



