君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「美紗」



ぽーっと見惚れていると、その目があたしをとらえた。


─ドキッ。



「あ、蒼くんっ……わざわざ大変だね……」



う、うれしい……。

こうやってふいに逢える瞬間が、たまらなく幸せ。


同じ学校に通えてほんとによかった。



「俺さ、今年入部したからパシリなんだよ」



参ったなーなんて言って笑う蒼くん。



「人使い荒い先生なんだね……」



口ではそう言いながらも。


……八木先生、蒼くんをパシってくれてありがとうございます。

心の中で八木先生に感謝する。


蒼くんにとっては災難でも、おかげであたしは蒼くんに会えたんだもん。



「美紗これ好きだっただろ?」



すると、蒼くんが何かを差し出した。