君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



バスケ部の顧問の八木先生は、蒼くんのクラス担任なんだ……。

それじゃあこき使われちゃうか。



「わざわざすみません」



久我くんもぺこりと頭を下げて、プリントを受け取る。


ふたりはさっそくプリントの内容に目をおとし、シャーペンを走らせる。



……かっこいいなぁ。


ちょっと着崩した制服は、だらしないのとは違って、とってもオシャレに見える。

すらっとした長身の体から伸びる長い手足は、まるでモデルのよう。


クラスの女の子たちもイケメン先輩の登場に、頬を染めながらきゃあきゃあ言っている。


……すごい人気だなぁ……。


複雑な気持ちだけど、誰から見てもイケメンなのには変わりないから仕方ない。

あたしだって、蒼くんの笑顔に一発でやられたんだから……。