あんなかわいい子でも振られちゃうことがあるんだ……って。
百発百中の恋をしてそうなのに。
まぁ、工藤くんに好きな子がいたりしたら当然なんだけどね。
いくら完璧な人だとしても、それが恋愛の難しいところ。
現に、完璧な郁人先輩だって、何年も好きな子に振り向いてもらえていないんだし。
「えー、高木さん振るなんて、絢斗バチあたるよ」
「うるせえなあ。俺は今彼女とかいらないんだよ」
「人にはつき合いなって言うくせに?」
「俺は俺、伊織とはべつ」
「ふっ」
そんなふたりのやり取りに割り込んできたのは、久我くんの笑い声。



