君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



あんなかわいい子でも振られちゃうことがあるんだ……って。

百発百中の恋をしてそうなのに。


まぁ、工藤くんに好きな子がいたりしたら当然なんだけどね。


いくら完璧な人だとしても、それが恋愛の難しいところ。


現に、完璧な郁人先輩だって、何年も好きな子に振り向いてもらえていないんだし。



「えー、高木さん振るなんて、絢斗バチあたるよ」


「うるせえなあ。俺は今彼女とかいらないんだよ」


「人にはつき合いなって言うくせに?」


「俺は俺、伊織とはべつ」



「ふっ」



そんなふたりのやり取りに割り込んできたのは、久我くんの笑い声。