「はーい」
返事をすると、入ってきたのはお姉ちゃんだった。
「勉強中だった?」
ごめんね、と優しく笑うお姉ちゃんは、大学4年生。
教育学部に通っていて、未来の小学校の先生。
優しくて子供好きなお姉ちゃんにぴったりな職業。
中学生のころから教師になる夢を描いていたお姉ちゃんとは違い、あたしの夢はまだ模索中。
「ううん、ちょうど休憩してたところだから大丈夫だよ」
「そう、なら良かった。お友達がお土産くれたの。食べる?」
見せられたそれは、北海道のお土産で有名なチョコレートだった。
「わぁっ!食べる食べる!」
思わずはしゃいだ声を出してしまう。
「美紗、チョコレート大好きだもんね」



