君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



***



「ああ……むずかしいな……」



あたしは自分の部屋で、教科書をひろげながら頭を抱えていた。


明日の予習をしているんだけど、新しい単元だし、解説を読んでるだけだとさっぱりわからない。


桜園高校は進学校。

それなりに予習や復習をしっかりするのは基本中の基本。


中学時代は学年でトップクラスだったとしても、桜園はそんな人たちの集まりなのだから、気を緩めたらどんどん成績は落ちてしまうだろう。


あたしは部活をしていない。

つまり、人よりはものすごく時間がある。


そんなあたしが成績を落とすわけにいかないもんね。



分からないところは蒼くんに教えてもらおうかな……。

会う口実にもなるし。