「えっと……うん」
もちろん、そんなひどい起こし方をする予定もないし。
ドキドキしながらあたしがうなずくと。
「ふ~ん、美紗ちゃんも凛太朗に落ちたのか」
「ええっ!?」
何をなっとくしたのか、そうまとめる工藤くん。
落ちた!?
なんて表現をするの、工藤くん!!
「なんでコイツはこんなに無愛想なのにモテんだよ。ほんっと不公平だよな~」
「く、工藤くん?」
ねえ、あたしが久我くんを好きだとか誤解してる……?
「ちょっとー、美紗をいじめないでよね!」
慌てふためくあたしに伊織ちゃんがフォローを入れてくれるけど、工藤くんはニヤニヤしててわかってるんだかどうだか。
もう……心臓に悪すぎるよ。
わいわいと騒がしいこのスペースはある意味目立っていた。
なんだか不思議な気分。
今まで、こんなにぎやかな輪の中にいる自分なんて想像できなかったら。
前は伊織ちゃん、隣は久我くん。
きっと、楽しくてドキドキする毎日が待っている。
そんな期待に、ひそかに胸が高鳴った。



