「じゃー凜太朗、替わってくれよ」
「イヤだよ。こんないい席、誰が替わるかよ」
うんうん。一番うしろだもんね。
「だよなー、隣が美紗ちゃんだしなー」
……く、工藤くんっ!?
思わぬ言葉が飛び出し、あわあわした。
いくらヤケになってるとしても、それはとんでもない爆弾発言だって!
「はぁ?なに言ってんだよ」
久我くんも呆れ顔。
……もう、心臓に悪い。
こういうフリに免疫がないから、冗談だってわかってても、いちいち胸が反応しちゃうの。
「これから誰が起こしてくれるんだよ。いつも俺がやさーしく起こしてやってたんだから怒られてなかったんだぞ」
「どこがやさーしく、だよ。うしろから椅子の脚蹴ってただけのくせに」
「俺の恩を~!これからは起こしてくれるヤツなんていねーんだからな!凜太朗なんて、先生に怒られちまえ!」



