君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「絢斗、かなりくじ運いいね~」



伊織ちゃんも、工藤くんの席を分かっているみたいで、そんな皮肉を言う。



「うるせーなー。ここ誰の席?」


「赤井くんだよ」


「じゃあ赤井に替わってもらおうかな」



まるで冗談とは思えないその口ぶりに、思わず笑ってしまった。



「だめだからね。絢斗が言ったらほんとに赤井くん替わってくれちゃいそうだし」



伊織ちゃんが、しっかり念押しする。


赤井くんは静かな男の子だから、工藤くんに言われたら素直に従っちゃいそうだもんね。



「はぁ~~~」



頭を抱えているところを見ると、よっぽど新しい席がイヤみたい。


気持ちはわかるけど……こればっかりはどうにも出来ない。

次の席替えを待つしかないよね。