君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



すこし困惑しながらそう言うと。


久我くんはぷっと吹き出した。



「気付かないうちに寝てることがあるから、起こしてってこと」


「ああっ!」



なるほど。

そういう意味か。


……やられた。



「やっぱ、永井っておもしれーわ」



久我くんは、前にも言ってきたセリフを口にしながらクスクスと笑っている。


は、恥ずかしいっ。

だって言い方が悪いよ、言い方が。


そんなこと言われちゃったら心配するって。



「ひ、ひどいよっ……」



わずかばかりの抵抗。

笑われたことに対して、いつになく語彙を強めると。



「ごめんごめん」



残る笑いを噛み殺したあと、



「永井って、優しいんだな」


「……っ、」