君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



決して見てたわけじゃありませんっ。

いや、見てたんだけどっ……。


ああっ……と思いながら、怪しく前髪を直してみたりしたあたしに。



「俺、気付かないうちに意識失ってることあるから、そんときはよろしく」


「ええっ!?」



突然そんなお願いをされて面食らう。


そんな大役を任されても……。

意識失うって……一大事じゃない!?


久我くんて、持病を持ってるの……?

大丈夫……?


なんとなく人ごとじゃない、と不安になったとき。



「どうしたの?」


「へ……?」


「そんな悲壮な顔して」



軽く言う久我くんの顔は、ひょうひょうとしていた。


反対に、あたしは確かにいま険しい顔してるかも。



「だ、だって……意識失うって……」