君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「美紗、どうしたの?」



よっぽど悲壮な顔をしていたのか。

伊織ちゃんが心配そうに声を掛けてくる。



「……ううんっ、ちょっと行ってくるね」



なんとか口元に軽く笑みを作って、席を離れた。



もしかして、昨日一緒に帰ったところを誰かに見られて……。


またあの時みたいに、なにか言われちゃうのかな。



そんな不安を抱えながら廊下に出たあたしを待っていたのは。



「え……」



思いもよらない人だった。