復讐日記

あたしはすぐに駆け寄ろうとしたのだが……吉野さんの様子がどこかおかしい事に気が付いた。


さっきから右へ左へと蛇行しながら歩いているのだ。


体調でも悪いんだろうか。


徐々に近づいてくる吉野さんは目から血を流しているように見えた。


左目に銀色の何かが突き刺さっている。


「吉野さん……?」


恐怖で体が動かなくなる。


「海老名……さん……」


目の前まで来た吉野さんは左目にフォークが突き立てられていた。