翌日、いつもより早く起きたあたしは早めに学校へ来ていた。


昨日出ていた課題もできていなかった、あわよくば誰かに教えてもらおうと思っていた。


教室が視界に入ってきた時、廊下に2人分の人影が見えた。


妙に緊迫した雰囲気がして、あたしは足を止めた。


薄暗い廊下だけど、よく見るとそれは洋二と優奈の姿だった。


ハッと息を飲み、柱に身をかくす。


「別れるってどういうこと!?」


優奈の悲鳴のような声が響き渡る。


あたしはその言葉に心臓がドクンッと大きく跳ねた。


最近洋二は楽しくなさそうに見えたけれど、あれは間違いじゃなかったんだ。