その後、壊れた洋二を家に持って帰ったあたしたち3人は、それを段ボールに詰め込んだ。


原型も保てないくらいに壊れているから、さすがに返品は無理かもしれない。


そう思っていたのだけれど……。


「これが返品商品ですね」


後日荷物を引き取りに来た配達員の人はそう言い、すんなりの荷物を持って帰ってくれたのだ。


販売元からなにか連絡が来るかもしれないと思って数日待っていたが、それもない。


どうやら、本当に返品ができてしまったらしい。