リビングでテレビを見ていたお母さんに「あたし宛ての荷物がなかった!?」と、早口で聞いた。


お母さんは驚いたように振り向いてあたしを見た。


「葉月宛ての荷物? なにも受け取ってないわよ?」


キョトンとした顔を浮かべているお母さん。


「本当に、届いてないの?」


「なにか注文したの?」


「……ううん、届いてないなら大丈夫」


あたしはそう返事をして自室へと戻ったのだった。


これだけ時間が経っているのに荷物が届かないなんておかしい。