翌日、あたしはとてもいい気分で目を覚ました。


相変わらず顔の痒みはあったけれど、昨日沢山のフェイスを購入した事で安堵感に包まれていた。


これから届くフェイスが楽しみだ。


パソコンを立ち上げてメールを確認すると、勇からのメールが届いていた。


《梓に会ったって聞いた。


どうして俺に言わないんだよ!


言ってくれれば俺からちゃんと説明したのに……。


梓はただの友達だから。俺にはユナしかいないから》

そのメールに顔がにやけて行くのを感じる。



ほらね。


やっぱり勇はユナが好きなんだ。


梓のことなんて、ちっとも眼中にない。