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結局そのまま眠ることなく、朝が来ていた。


大好きな音楽を聞いても、大好きな漫画を読んでも、完全に痒みを忘れると言う事はできなかった。


気が付いたら皮膚をかいていて、膨れた部分が次々と潰れてウミが出て来た。


外出するときには大きなマスクを付けて外へ出た。


傷がヒリヒリと痛んで涙が滲んでくる。


お母さんが運転する車に揺られて病院へ行くと、すぐに診察してくれることになった。


「ひどい肌荒れだね」


あたしの顔を見た瞬間、医者が目を丸くしてそう言った。


「一応アレルギーも見ておこうか」


そう言って血液も採取された。


痒みと荒れを押さえる薬を2種類もらい、病院を後にした。