「それは、家の外で聞いたんですか?」


「俺は2階の部屋にいました。その言葉は外から聞こえてきたんです。幼い女の子の声でした」


そう言うと、警察官2人は顔を見合わせた。


「実はあの公園には監視カメラが設置されています」


「はい、知っています」


俺は頷く。


「そのカメラには、昨日の夕方から被害者が発見されるまでの時間帯に、女の子の姿は映っていませんでした」


「え……?」


今度は俺がキョトンとする番だった。


女の子の姿は映っていない?


じゃぁ、公園にはいなくてカメラの映らない道路にいたんだろうか?


「それ所か、被害者以外の姿は映っていませんでした」


「は……?」


俺は思わず唖然としてポカンと口を開けていた。


被害者以外の姿が写っていない?