「早いね?何描いたの?」 「さぁ、なんでしょう」 「……え?」 すぐに書き終えた俺に、不思議そうな顔をしているハル。 もう俺、何度も伝えてんだけどな。 なんでハルはわかってくれないかな。 「ハルが"スキ"」 「なっ……バカっ」 耳元でそう呟けば、お決まりのようにハルは顔を赤く染める。 「文字書いたから絵しりとりは、夏くんの負けだよっ」 ハルは照れ隠しをしているようだけど、隠せきれていないところがまた可愛い。 ハルの一つ一つの仕草が俺をドキドキさせてるの、知ってる?