「さっきのこと怒ってるの?ごめんね?」 「別に、いいけど……」 あぁ、なんですぐ許しちゃったんだろ。 その声で、そんな申し訳なさそうな顔で謝られたら…… 何も言えないじゃん。 「はーい、委員会始めるぞー」 このタイミングで私を図書委員に指名した張本人、つまり私の担任の先生がやって来て、委員会が始まった。 B組の夏くんの席は、私の後ろ。 なんだか、くすぐったい。 先生の話を聞いてなんてはいないけど、後ろが気になって集中出来ない。 その原因は、夏くんだ。